鹿児島城~ 日本100名城 #97
GO TO トラベルを利用して、鹿児島県へ出かけしました。
地元の方に迷惑がかからないよう、レンタカーを利用し、三密を避けて行動です。
鹿児島城
鹿児島県は、江戸時代77万石の大大名、薩摩藩島津氏が治めていました。
しかし、その居城、鹿児島城は1万石あるいは陣屋程度の規模しかありません。諸説を見ると、関ヶ原で負けた徳川幕府に遠慮したとか、守備より攻撃を重視していたためとも言われますが、「外城制度」が大きく影響していると思います。
島津氏は領地が大幅に削減された後も武士の数を減らさず、領内の古い山城の近くに郷士と呼ばれる武士集団を定住させました。これを外城と言いますが、なんと領内に113か所もあったようです。いざとなれば、各地の郷士が山城に籠り、敵の攻撃を分散させ、食い止める仕掛けです。
まあ、薩摩藩全体が城のようなものでしょうか。
領内に点在した武家屋敷群は「麓(ふもと)」と呼ばれますが、それが今、観光名所になっている訳ですね。
縄張り図
主郭は本丸と二の丸で、背後に廃城となった旧上山城がありますが、城としての整備はされていなかったようです。
明治初期の鹿児島城写真
右の櫓門が本丸の御楼門です。これが名城なの?と思ってしまいますね。
本丸石垣と水堀
本丸の石垣もさほど高くなく、水堀の幅も大大名のものとは思えません。
本丸枡形
御楼門正面の石垣には西南戦争での銃痕が多く残されています。
本丸内
現在、県立歴史・美術センター「黎明館」になっています。
私学校跡
西郷隆盛が設立した陸軍士官養成のための学校。鹿児島城本丸の真横、厩曲輪にあった。
城山登り口
城山から望む桜島
雄大さに圧倒されます。しかし西郷とはいえ、幕藩時代には居城を見下すことはできなかったでしょう。
西郷像
二の丸道端に西郷隆盛像があります。また、車で10分くらい走ると西郷生家跡や大久保生家跡もありますが、石碑があるだけの普通の公園でした。
なお、鹿児島県の外城のうち、志布志と知覧が「続日本100名城」に指定されていますので、別編でご紹介します。
鹿児島郷土料理
GO TO クーポンを使って、贅沢に郷土料理コースをいただきました。とりわけ、六白黒豚のしゃぶ鍋の出汁が美味しかったです。焼酎もね。
ホテルで聞いたお勧めの店は「こむらさき」でした。キャベツの千切りたっぷり、とんこつなのにあっさりスープで、美味しかったです。
鹿児島観光、2泊3日では足りません。