日立製作所の創業碑と「ある町の高い煙突」
当時、使用されていた電気機械の多くは外国製で故障が多かったそうです。
1910年(明治43年)、助川村大雄院に「芝内製作所」を建設し、初めて5馬力モーター3台を制作。
ここが日立製作所創業の地
山の際で、狭い敷地です。
芝内製作所は小さな修理小屋だったそうで、その跡地に碑が建てられています。
石碑には「日立製作所 創業小屋の跡」と書かれています。
ある町の高い煙突
創業期には公害(亜硫酸ガス煙害)で、周囲の村々に大きな被害をもたらしました。
当時の国策優先の社会のなか、日立鉱山は煙害防止のため東洋一という大煙突を建設します。
これは、今でいうCSR(企業の社会的責任)の原点といわれています。
この建設までの実話小説が、新田次郎作「ある町の高い煙突」です。
2018年、この奇跡の感動実話が映画化されます。
1993年(平成5年)、強風と老朽化によって、大煙突は3分の2が倒壊してしましましたが、
現在は歴史的遺構として修繕しつつ、まだ現役でも使用されています。
ちなみに、現在は脱硫装置などを備え、煙突から出るのは水蒸気だけだそうです。
地元の歴史を知ることは、日本の行く末を見届けるためにも重要ですね。
来年秋には映画が完成予定です。皆さん、機会があれば日立にお越しください。