黒澤止畿 ～日本初の女性教師

ネットオークションで落札した黒澤止畿作の俳句。

「星ひとつ　手にいただくや　初手水」・・けっこう達筆です。

止畿は地元でも忘れられた存在なので、小中学生でも買える安値でしたが・・。

でも、茨城県人なら名前くらい知っておいてほしい人物ですよ。

黒澤止畿

幕末の文化3年（1807年）、常陸国錫高野村（現城里町）生まれ。

祖父や養父から漢学や国学を学んだというから、当時の女性としては珍しい存在です。

幕末の女傑

井伊大老に蟄居させられた徳川斉昭の無実を朝廷に直訴するため、54歳で単身京へと上り「献上の長歌」を届け、幕末の女傑といわれています。

幕府に捕縛され江戸伝馬町牢屋に収監、追放の処罰を受けますが、維新後は地元で私塾を開き、明治5年の学制発布に伴い、日本初の女性教師に任命されました。

軽食喫茶　止畿（城里町）

山の中にポツンとある店のマスターが止畿の資料を集め、顕彰室で展示しています。

顕彰室にあった自筆

やっぱ、達筆ですね。落札した俳句も真筆かな。(笑)

止畿の生家は傷みが激しく、現在ブルーシートがかかっていますが、町が修繕するそうです。

【店舗データ】

軽食喫茶　止畿

住所：　茨城県城里町北方２１３７

☎：　080-4720-2254