足利氏館 #15
いわゆる城郭ではないが、足利氏がこの地を領有していた時期の館跡。「東門」は鎌倉時代に建造されたもの。
敷地はほぼ正方形で約1万2千坪の広さがあり、周囲は水堀と土塁で防御されていた。また、4つの門のうち正面の山門は室町期、東門と西門は鎌倉期、北門は江戸期の建物。
鑁阿寺は足利氏二代の義兼が館内に持仏堂を建てたのが始まりとされ、その後、足利氏の庇護を受け現在に至る。「山門」と橋。橋に屋根が乗っているのが珍しい。
鎌倉時代に建てられた「本堂」は国宝。ほか、重要文化財の鐘楼や経堂など見どころも多い。北門のなかに参拝者用の無料駐車場がある。
🏯感想
中世に一地方の領主だった足利家だが、堀と土塁に囲まれた館は広大で、警固の武士や女中や家人など、少なくとも100~200人はいたと思われる。鎌倉幕府にも一目置かれた足利氏の力を彷彿とさせる館跡である。