鉢形城 #18
鉢形城は、後北条氏第三代氏康の四男氏邦が整備拡充し、後北条氏の北関東支配の拠点となった。
荒川と深沢川の断崖に挟まれた天然の要害で、最北部の本曲輪(本丸)から南へ曲輪が連郭式に展開している。深沢川の東岸にはさらに外曲輪を配し、防御を固めている。
城の入口である南側は水堀で防御していた。今も一部に水が残っている。
現在、諏訪神社の境内となっている馬出を抜け、三の曲輪の虎口へ。
四脚門の先 伝秩父曲輪には庭園と四阿が復元されている。
二の曲輪に入るには、空堀で防御された馬出を越えなければならない。
三の曲輪と二の曲輪の間には深い空堀が立ちふさがる。
深沢川の水量は少なかったが、人の背丈の三倍近い崖はよじ登るのは簡単ではない。
手前は二の曲輪につながる本曲輪土塁跡。現在は本曲輪を車道が貫通している。
本曲輪の北端で城主の館があったと思われる伝御殿曲輪。古い石垣が見える。
伝御殿曲輪から北方を眺める。眼下の荒川からかなりの高さがある。
🏯感想
城域がかなり広大であり、後北条氏が越後や甲斐からの備えや、北関東支配の拠点とした位置づけが分かる。川や崖など天然の地形を巧みに活かした名城だろう。