室町時代から続く「小豆洗不動尊」
小豆洗不動尊
車で通過するとき、看板がいつも気になっていた「お不動さん」を尋ねてみました。
茨城大学工学部前から多賀駅方面に向かってすぐ、細い道を左折します。
さらに車は通行できない細い下り坂を進みますが、付近に駐車場はありませんので、徒歩で来るしかないです。
細い道を徒歩2分くらい進むと、崖下に社が見えます。敷地は広くありませんが、社の周囲はきれいに草が刈られ整備されています。
縁起を見ると、創建は明徳元年の1390年(室町時代)。金閣寺を建立した足利義満が将軍の時期なので、歴史があるお不動さんです。
当時この地を治めていた佐竹氏の家臣、佐藤右馬之亮が城館を建築した際、守護神として倶利伽羅不動明王を祀ったのが始まりとのこと。小豆洗って面白い名前だなと思いましたが、地名だったんですね。
その後、佐竹氏が秋田に転封し、近代には道路工事で社が移転されましたが、今なお地域の人々に信仰されているようです。
ご利益は厄除けで、天災や病気から守ってくれるといわれ、また、家運隆盛や商売繁盛を招くと伝えられています。こうした地元に根付いた信仰の足跡を尋ねてみるのもいいものです。
【所在地】
小豆洗不動尊
日立市東成沢町3丁目1の付近
駐車場はありません。